【レビュー】オーク社会を垣間見れるアクションゲーム『Middle-Earth: Shadow of Mordor』

shadowofmordorタイトル

右を向いても左を向いてもオーク、オーク、オーク!
オーク特盛のアクションRPG!

概要

Middle-Earth: Shadow of Mordor(シャドウ・オブ・モルドール)』は、「ロードオブザリング」などで有名な、J・R・R・トールキンの中つ国を舞台にしたオープンワールドアクションRPG

家族を殺され、死ねない呪いをかけられた主人公が、謎のエルフと共に、自身の呪いを解き復讐を果たすために戦うストーリー。
荒涼とした大地にオークばっかりわんさか出てくるので、渋い絵面が続く。

日本語版もあるし、海外版の日本語化も可能

このゲームには爽快感がない?

Shadow of Mordorに関して、「もっさりしていて地味だった」というような感想を目にすることがある。

確かにアサシンクリードシリーズのような軽快なパルクールや、無双シリーズのようなド派手で手軽な一騎当千を求める場合、このゲームは不適当だろう。

だが、手堅くまとまったアクションゲームとして十分な出来だと私は思う。
主人公が序盤の頼りなさから徐々に強くなっていき、最終的には殺陣のような戦闘シーンを楽しめるようになるのが本作の特徴であって、全体的な地味さや展開の単調さ以上に面白さを見出すことができた。

shadowofmordorスクリーンショット

荒涼とした大地

良かった点

オーク育成ゲーム

このゲームにおいてオークは、無名 → 小隊長 → 軍団長の順に偉くなり、小隊長以上はゲーム内でみれる組織図で確認できる。

小隊長は互いに争うため、放っておいても組織図は変化していくのだが、小隊長同士の抗争イベントにちょっかいを出すなどすると組織の変化にある程度介入できて楽しい

また、主人公(死なない)を倒した無名オークが小隊長に取り立てられることもあり、そんな新米小隊長を裏からこっそりと支援することで軍団長までのし上がらせる遊びなんかもできる。

上記のようなオーク出世見守り遊びは、ゲーム的にも意味がある。
ゲーム後半に取得できるオーク洗脳能力を使えば、自分の兵力として使える強力なオークを持つこともできるからだ。

オーク洗脳

小隊長オークを洗脳するの図

小隊長以上のオークには、名前と二つ名が用意され、かっこいい装備を身につけるようになり他の個体と個別化される。

また、主人公との戦闘の記憶を持つようになるので、「お前いっかい死ななかったっけ?」「今度は逃がさんぞ」などと声をかけてくれるようになって愛着も湧いてくる。

オークづくしのオークゲームだが、しまいには醜いオークも可愛く見えてくるから不思議

オークセリフ

二度目の邂逅にて

アクションが苦手でもかっこよく戦える

このゲームにおける戦闘は、攻撃とカウンターを駆使してコンボをためて必殺技を繰り出すのが基本。
そこまで難しい操作はないので、カウンターが効かない敵や飛び道具にさえ注意していれば何とかなる印象。

序盤はきついかもしれないが、経験値をためてスキルを開放していけばどんどん強くなっていくので、時代劇の主人公のようにかっこよい戦闘シーンを演じることも可能

私はアクションがあまり上手くないので、大勢の敵に囲まれるとあっさりやられてしまうこともあるが、倒されることによってオークの組織が変化したりして面白いのであまり気にならなかった。

shadowofmordor戦闘

充実のスクリーンショット機能

設定からフォトモードを有効にすることで、ゲーム中にPキーからフォトモードにはいれるようになる。

いつでもどこでも一時停止のフォトモードに切り替わり、角度や距離、もやの有無などを決めてお気に入りの構図でスクリーンショットが撮れる。

映画のワンシーンのような一枚が入手できるので楽しい。

フォトモード使用

フォトモードで撮ったSS

気になった点

ラスボスがQTE

ラスボスがQTE(特定のキー入力を求められ、それに応えることでことでシーンが進む方式)で済んでしまう。
ラスボス戦をがっつり楽しみたい人には残念な仕様だ。

だが、オークと戯れることがこのゲームの主題だとすればラスボスなどおまけでしかないので、これはこれでいいのかもしれない。

残酷描写

戦闘中のフィニッシュアクションなどで、オークの首が胴体とさようならする場面が多い。
部位破壊などはないので殊更残酷というわけではないのだが、苦手な人には向かないだろう。

オーク組織図

オークの組織図

まとめ

動的に変化する敵対勢力の存在によって、他のオープンワールドアクションとの差別化をはかった手堅い作品。

現在、Steamから購入できるものは日本語版だが、外部サイト(Humble storeなど)で購入できるものは海外版になっている。
海外版なら安く購入できて、日本語化する方法もある。

Middle-Earth: Shadow of Mordor(シャドウ・オブ・モルドール)の日本語化についての記事。

ちなみに、コンシューマー版(日本語)も存在する。