Crusader Kingsについては以下の記事で
Contents
「アイルランドの窓辺から」第4回
後継ぎと留学
「私の後継ぎ息子はひとりだけだ……。彼をよその宮廷に留学にだしてしまったはいいが、どんな人間に育ったのか心配だ。やはり手元で育てるべきであったか……?」

Ealmund君
3代目Alfgarのひとり息子Ealmund君は、お隣ブリテン島のGwynedd公爵家の宮廷に留学に出されている。
留学に出された子供の育成には手出しできなくなるが、その代わりに留学先で人脈をつくるので、今後の主要な交渉相手になると思われる国へ留学にだすと良いとされている。
とはいえ、たった一人の後継ぎを留学に出すのはリスキーな気もする。
変な特質を盛りだくさんにして帰ってきたらどうしたらいいのか…。
どうしようもない後継ぎができるくらいなら、いっそのこと息子を暗殺して、当主の弟に跡を継がせた方がいいのかもしれないとも思ったくらいだ。
何故こんなことになってしまったのかというと、3代目Alfgarを伯爵として独立させたからである。
教育に関与できる子供は、自身の宮廷に属する者だけだ。当主の孫といえども例外ではない。
3代目Alfgarがまだ若かりし頃、Isle of Manを与えて独立させた。すなわち、自身の宮廷から離れてしまった。
そのために、Alfgarの子供に干渉することができなくなっていたのだ。
プレイヤー国では「サリカ法親族相続制」(統治者の子ども(子が死亡している場合は孫)の中で最も有力なものが継承する制度)を採用しているため、これぞ!という息子に伯爵位ないし公爵位を与えて他の息子と差別化をはからなくてはいけないのだ。
だが、爵位を与えて手元から手放すと、孫の教育に関与することはできなくなる。1)孫が自身の宮廷に留学してくれば関与できるが
悩ましいところだ。

Ealmund君(大人)
しばらくして成人したEalmund君。
ついている特質は「無鉄砲」、「放埓」、「三流外交官」である。特段やばい特質もついておらず、仕上がりはまずまずといったところ。
だが、パラメータにもうひと押し欲しい感じもする。
資金が貯まれば戦だ戦
前回の対イングランド戦争で資金も尽きてしまった当家では、資金が貯まるまでのあいだ、大きな軍事行動には踏み切れずにいた。
そんな折に、お隣ブリテン島では同盟国Scotland王国に反乱の兆しが。

戦禍にあるスコットランドの図。ほとんどの領土で兵が動員されている。
1106年08月06日、同盟国Scotland王国が攻撃を受けているため、プレイヤー国にも参戦をたずねるPOPがでる。
わざわざ海を渡って助けに行く気はさらさら無いものの、ここは参戦しておく。
がんばれ、Scotland王国。海の向こうから応援だけはしているぞ。
さて、ようやく懐が多少は温まってきた当家では、Connacht公爵位を獲得すべく行動を開始する。
まずはConnacht公国の首都であるSligoを攻め落とすことにしよう。
迅速にSligoを占領するために、宣戦布告の前に自領の兵を敵国の隣に待機させておく。

宣戦布告!
1107年02月28日、宣戦布告すると同時に進軍し、敵首都に猛然と襲いかかる我が軍。
その数、4914名。対する敵軍はたったの937名!
負けるはずがないではないか、一瞬でひねりつぶして――

あれ?
意味が分からないが、一瞬でひねりつぶされたのは我が軍であった。なぜ!?
兵の損失はたったの27名、大きな損害ではないし敵方の損害のほうが大きい。
何度か戦えば消耗的な意味で、敵軍がくずれさるのだろうが、うーむ、この数差で負けるのはまったく困る。
実際の戦場で何が起こったのかは想像するしかないのだが、一瞬で戦線が崩壊し、敗走を重ねる我が軍。
どうも敵方の将軍の能力がとても高いようだ。
将軍ひとりの能力で5倍以上の戦力差を跳ね返す、これが中世の戦場か!

敵の将軍。軍事のパラメータが20もある。つよい
対岸の火事で大儲け
ここで、なんとなく参戦(表明だけ)していたScotlandの反乱軍鎮圧戦線からうれしい知らせが。
なんと、Buchan伯爵が自らの爵位と引き換えに和平を求めてきたのだ。
図らずもBuchan伯位を入手する我が国。彼らは何のために、我が国に自らの領土を差し出したのだろうか…?よくわからないが、スコットランドに領土が増えた。
次に、Angus伯爵が賠償金225$を持って謝りにきた。もちろん喜んでうけとった。
流れで参戦しただけで、指一本も手だししてない我が国に謝りにくる必要はない気がするが、くれるというのだから貰っておこう。
しばらく後に、Sutherland伯爵も賠償金60$を払い和睦を求めてくる。
極めつけはArgyll公爵だ。
なんと賠償金622$も払うというではないか!何もしていないのに申し訳ないくらいである。
が、もちろん受け取った。戦費の足しにしてもおつりがくる。

賠償金3姉妹
当家の月々の収入が11$とかその程度なので、622$は宝くじが当たったかのような大変な金額なのである。
中世において離婚するたった一つの方法
3代目Alfgarの妻Brunhildeに殺人の疑いがかかっているとのイベントが発生。
これはランダムイベントのひとつで、自身の宮廷の廷臣からランダムで選出されたキャラクターが対象になる(はず)。
この殺人事件のイベントでは、廷臣をかばうこともできるし、追放や死刑にすることもできる。
と、ここでひとつの邪念がうまれた。
AlfgarとBrunhildeに新しい子供が生まれそうな気配がないうえ、3代目Alfgarの息子がEalmundしかいないので不安定。
いっそ、ここらで新しい妻を迎える必要があるのではないだろうか。
このゲームでは中世ヨーロッパ的世界観のもと、離婚という概念はない。
ために、伴侶の死でのみ婚姻関係が解消されるのだ。
そうです、Brunhildeを殺人容疑で死刑にしてしまえば……ということで。

Brunhildeさんの死
いま思ったが死刑じゃなくて追放でもよかったのかもしれない。
まあ、終わってしまったものは仕方がない。

Bebinnさん
3代目Alfgar新しい奥さんは、Bebinnさん16才。
「正直」で「友好的」で「稀代の天才」というお友達になってみたいタイプの方。賠償金に622$もの大盤振る舞いをしてくれたスコットランドのArgyll公爵領のご出身。
新しい奥さんのBebinnとの間に、後継ぎ候補の男子が生まれることを祈りつつ。
Connacht公爵をわが手に
1107年11月22日、我が軍の攻撃を果敢に撃退し続けていたConnacht公爵軍の将軍だが、数の暴力の前に健闘むなしく破れ去り、Connacht公国首都Sligoは陥落した。
Connacht公国の領土はSligo1つのみだったため、それさえ落とせば完勝だ。
領土をすべて占領した場合、和平の条件でどんな無茶な提案をしても必ず受け入れられる。
これを利用してSligoを譲らせたうえ、Connacht公爵が持っている、称号への要求権を取り下げさせてしまおう。
こうすることで後の火種を少しでも取り除くことが可能だ。

すべての条件を飲ませて降伏させる。ひどい
Sligoを奪ったことでConnacht公爵家が消滅したのにくわえ、新たにConnacht公爵を名乗るのに十分な領土を当家が確保しているため、さっそくConnacht公爵の称号を創設することに。
こうして当家、レンスター公爵家は新たな公爵位を得たのであった。
まとめ
これで「アイルランドの窓辺から」第4回は終了。
Scotland軍反乱軍鎮圧戦争の勝ち馬に乗ったおかげか、棚ぼた式に資金と領土を獲得できたのが印象深かった。しかしAIのやることはよく分からない。なぜ、何もしてないプレイヤー国に手土産ぶら下げて謝る必要があるのだろうか。不思議。
今回の年表
1106/08/06 同盟国Scotland王国を助けるため彼らの敵に順次、宣戦布告する。Argyll公爵
1106/11/19 同上。Buchan伯爵
1106/12/06 同上。Angus伯爵
1107/02/28 Connacht公爵に宣戦布告する。
1107/05/24 Buchan伯爵と和平。Buchan伯爵位を譲り受ける
同日 Angus伯爵と和平。賠償金225$を受けとる
1107/06/22 Sutherland伯爵と和平。賠償金60$を受けとる
1107/08/09 Argyll公爵と和平。賠償金622$を受けとる
1107/11/22 Connacht公爵が降伏。Sligoを当主の直轄地にする
同日 Connacht公爵位を得る
第4回終了時の領土
「アイルランドの窓辺から」リンク
第5回
第3回
References
1. | 本文へ | 孫が自身の宮廷に留学してくれば関与できるが |